未経験でも仕事に就きやすく、人気職種といわれる健診センター事務ですが、いざ仕事を始めてみると想像していた内容とのギャップや仕事内容、周囲との人間関係に頭を悩ませている方も少なくはありません。
本記事では、健診センターで働く事務の方々が辞めたいと感じる理由や、辞めたいと思いながら働き続けるとどうなるかなどについて紹介します。
健診センター事務を辞めたいと感じる理由
健診センターは医師や看護師、検査技師などたくさんの人たちが働いて成り立っており、働く人数が多い分、人間関係や仕事がらみの悩みも多くなるので、ストレスを抱えやすくなります。
ここではそんな悩みのなかでも、辞めたいと感じる理由を4つ紹介します。
人間関係がよくない
健診センター事務で働く方は女性が圧倒的に多く、女性特有のグループや派閥などができやすいです。
仮にそのグループや派閥からいい印象がもたれなかったりすると、うまく仕事の引き継ぎがされなかったり、今後の影響に支障をきたし、人間関係的にもギクシャクしてしまいます。
また、事務員はお客様だけでなく、医者や看護師の方々ともコミュニケーションをとらなければいけないので、常に気を張って仕事をしなければいけません。
患者からのクレーム理不尽なクレーム
来院されるお客様は子供から大人まで、幅広い年代の方々です。
時間がないなか、間をぬって来院される方も多いので神経質になる方も多く、検診に遅れが生じたり、スタッフの対応があまりよくなかったりとトラブルの原因にもなります。
ほとんどの場合、そのクレーム対応は受付に回ってきます。
忙しい業務のなか、理不尽なクレームや一方的な暴言など、時には心を傷つけられるような言葉も浴びせられ、精神的にも疲弊してしまいます。
忙しすぎる
事務の仕事は受付だけでなく、電話や会計、清掃や診察補助など多岐にわたります。
お客様の対応をしながら正確に入力しなければならない会計を同時にこなしたり、神経を使う作業が多かったりと、体力的にも精神的にもきつい内容です。
また、お客さんからは見えない裏方の清掃もこなさなければいけなく、うまく時間の使い方を考えないと労働時間内に終わらせられないなどの問題も出てきます。
こういった業務量の多さに疲弊し、辞めたいと感じる方も多いでしょう。
給料が安い
健診センター事務の給料はおよそ月20万、年収300万と決して高い額とはいえません。
もちろん、福利厚生がよく働きやすい環境が整っていますが、労働時間の割には安すぎます。
繁忙期はとくに一日に来院する方も多く、その分仕事量が増え当然提示には帰れない日が続くでしょう。
そういった忙しさの観点から「給料が見合っていない」と感じ、辞めたいと思う方は多いでしょう。
健診センター事務を辞めたいと感じながら働き続けるリスク
一度辞めたいと感じはじめるとずっとそのことが頭から離れなくなりますよね。
そういった悩みを抱えたなかで働き続けていると、以下の4つのリスクが出てきます。
ストレス過多になる
辞めたいと思うことは気づかぬうちに相当なストレスを抱えている証拠でもあります。
ストレスを抱え込みながら働いていると健康状態にも悪影響を及ぼし、最悪の場合うつ病などに至る可能性もあるので注意が必要です。
ミスが増える
辞めたいと感じ始めると、仕事に対してのモチベーションも下がっていき、仕事の質も下がりミスへと繋がっていきます。
こうしたミスを繰り返すと、やがて同僚や上司にも迷惑が掛かり、周囲の人間関係も悪化してくるという最悪な流れができあがってしまいます。
体調の変化
上記のようなストレスを感じながら仕事をし続けていると、やがて夜眠れなくなったり、食欲の低下や、日々のやる気がなくなってきたりなど目に見え出はじめます。
その結果「うつ病」にも繋がり、仕事を続けるのが困難になってきます。
そうなる前に、なるべく早めに周りの頼れる人や退職について考えていくことをおすすめします。
転職のチャンスを失う
仕事を辞めたいと思いながら我慢して働いていると、いつの間にか転職のチャンスを逃してしまう可能性があります。
年齢が上がるほど転職先に求められるスキルも上がる傾向にあり、転職の難易度も次第に上がっていくので、辞めたいと思いながら働くよりもすぐに決断し、あたらしく転職先を探すのをおすすめします。
人間関係が悪化する
辞めたいと思う気持ちは、表情にも影響をもたらします。
自分は普通に仕事をしていると思っていても、周囲の人は何か違和感を感じます。
また、女性が多く、派閥のある職場という面で誰か一人にでも辞めたいというのを相談してしまうと、あっという間に周りに広がるリスクもあります。
人手不足のなか、辞めたいと思っている人がいると、同期や上司との関係が段々と遠巻きになったりと、やがて仕事のコミュニケーションが円滑に進まなかったりなど仕事にも支障をきたしはじめます。