責任が重くてつらい。。
整った環境で介護をしたい。。
介護施設の入居者に介護を提供する施設介護サービス。
それに対して、利用者の居宅を訪問し、その場で介護を提供する訪問介護サービス。
利用者の生活の場に自らが足を踏み入れる、という特殊な仕事内容ゆえに様々な場面で「この仕事は自分に合わない」「辞めたい」と感じることがあるでしょう。
この記事では、ニチイ訪問介護を辞めたいと感じる具体的な理由と、働き続けた場合のリスクについてご紹介します。
ニチイ訪問介護を辞めたいと感じる理由
要介護状態になっても「住み慣れた場所で生活したい」「家族と離れたくない」と考える利用者とその家族にとって、訪問介護はたくさんのメリットがあります。
しかし、介護スタッフ側にとっては、一人で対応・判断しなくてはならないプレッシャー、限られた物品や設備、移動時の負担など、訪問介護特有のデメリットが存在します。
それでは、実際にニチイ訪問介護で働いている介護スタッフは、そのような理由で辞めたいと感じているのでしょうか。ここでは4つご紹介します。
利用者・家族との人間関係トラブル
訪問介護の現場では、スタッフ同士だけでなく利用者・その家族との人間関係トラブルも多く聞かれます。
訪問先では一人で対応しなくてはならないため、利用者やその家族と良好な関係を保つことは必要不可欠。
しかし何かのきっかけでこの関係が崩れてしまうと、介護の質が落ちるだけではなく、介護スタッフが心身を病んでしまう可能性があります。
一人で対応しなくてはならないプレッシャー
訪問介護は基本的に介護スタッフが一人で利用者の居宅を訪問して介護を行います。そのため、その時・その場の状況に応じた判断・対応をしなくてはなりません。
その判断1つ1つが介護の質に直結し、また、次の利用者の訪問時間に影響が出ることも。
チームで介護を行う施設介護とは異なり、相談相手も居らず全て一人で行わなくてはならない訪問介護は、常に大きなプレッシャーがかかります。
衛生観念の違いによる苦痛
訪問介護の現場に限らず、衛生観念の違いは人間関係にも大きな影響を及ぼすもの。
利用者本人は気にしていない汚れやニオイも、綺麗好きな介護スタッフにとっては耐え難いものである場合も。
衛生観念にギャップがある利用者の居宅への訪問は、かなりのストレスになります。
しかし、訪問介護計画書で決められた内容と時間でしかサービスの提供ができないため、介護スタッフはその環境をただ我慢するしかない事例がほとんど。
理想の介護ができない
「一対一で利用者と向き合うことができるため、利用者に寄り添った介護を提供できる」と、理想を実現させるために介護施設から転職してくる人もいる訪問介護。
しかし実際は、仕事の内容が家の掃除・食事の準備などの生活援助がメインであったり、設備や物品の不足から思うような介護ができなかったりします。
限られた時間・環境下で介護を提供しなくてはならないため、介護施設で提供する介護サービスとは内容に大きな差が生じます。
ニチイ訪問介護を辞めたいと感じながら働き続けるリスク
一人で利用者の居宅を訪問し介護を提供するため、精神的に負担が大きいだけではなく、移動などの身体的負担も大きい訪問介護。
そのような環境で「辞めたい」と思いながらも無理して働き続けていると、どのようなリスクが待ち受けているのでしょうか。
ニチイ訪問介護を辞めたいと感じながらも働き続けるリスクについて3つご紹介します。
心を病む
訪問先での判断や対応は全て一人で行わなくてはならないため、介護スタッフは常にプレッシャーを感じています。
さらに利用者・その家族との人間関係トラブルに悩んでいたりすると、精神的ストレスが重なり心身を病んでしまうこともあります。
このような状態に陥ってしまうと、仕事に集中できなくなるだけではなく、プライベートにも影響が出てしまいます。
身体をこわすリスクが高くなる
介護の仕事は基本的に立ち仕事・力仕事であるため、身体をこわしてしまうリスクがとても高いです。
介護施設ではチームで協力し合うことができますが、訪問介護では常に自力で対処しなくてはなりません。
利用者の体格によっては、身体介護による負担が大きく腰を痛めてしまう可能性があります。
腰痛が悪化すると介護職を続けることが難しくなってしまうため、力仕事に不安がある場合には働き方を見直す必要があります。
仕事に集中できなくなる
訪問介護の仕事内容に疑問や限界を感じ「辞めたい」と思いながら働き続けていても、集中力が落ちミスを招いてしまいます。
ミスの大小に関わらず、集中力の欠如は、職場のスタッフ間だけではなく利用者やその家族との人間関係にも影響を及ぼしかねません。
人間関係にトラブルが起こるとさらに仕事に集中できなくなり、悪循環に陥ってしまいます。