定時で帰りたいのに仕事が終わらない
毎日の残業がつらくて仕事に行く気力がなくなった
そんな悩みを抱えている方はいませんか?
2021年、厚生労働省は一般労働者の平均残業時間が13.2時間だったと公表しています。
平均時間と比較すると、残業40時間は明らかに多いですよね。
(出典:毎月勤労統計調査 令和3年分結果速報)
長時間労働が続くと心身のストレスが溜まり、うつになるリスクが高まるかもしれません。
この記事では残業が続いてストレスを抱えている方に向けて、残業40時間でうつになる人の特徴や、残業の多い会社を退職したいけど言いにくい場合の解決方法について解説します。
残業40時間でうつになる人の特徴
残業の多い職場にいると、他にもさまざまなストレスを抱えることがあります。
実際に残業が80時間、100時間以上が過労死ラインとなっており、うつ病などのリスクが高まると言われていますが
残業40時間でもうつになる可能性があり、そういった場合は複合的な理由があると考えられます。
残業40時間でうつになる人の特徴は次の3つです。
残業40時間+仕事が多い
残業が40時間である他に、時間内に終わらせられないほど仕事を抱えている可能性があります。
会社の事情で人員が足りず、1人あたりの仕事が増えていることも。
その状態が当たり前になると知らない間に疲労が溜まり、うつになることがあります。
業務量を減らしたくても仕事内容は上司の判断で決まるものなので、思いどおりにならないストレスも溜まります。
残業40時間+人間関係が悪い
残業に加えて職場の人間関係が悪いこともうつになる人の特徴として考えられます。
たしかに残業が続くとストレスは溜まりますよね。
しかし人間関係が良好な場合、同僚や上司に相談したり協力してもらったりすることでストレスを軽減できます。
逆に人間関係が悪いと、相談どころか
・同僚からの無視
などの嫌がらせを受けて、職場にいること自体がストレスになるかもしれません。
残業も多いなかで人間関係が悪い職場だとうつになるのも頷けます。
残業40時間+通勤時間が長い
公共交通機関に乗って通勤している方は、長い通勤時間もストレスの原因になります。
特に満員電車に長く乗っていると知らない人達に圧迫され、精神的なストレスがより大きくなる可能性も。
何よりつらいのは長い通勤時間によって、自分の時間が減ることです。
通勤時間が長いほど、自分の睡眠時間や家族との時間、趣味の時間が削られてしまいます。
残業によって溜まったストレスを解消できないと、うつになるリスクも高まるでしょう。
残業40時間に関する実際の声
こちらでは残業40時間に関する実際の声を紹介します。
「新型うつは甘え。本当のうつは遊べるはずがない」「残業40時間は甘え。本当に大変な人は毎日朝帰り」から何も変わってない、取り返しのつかない状態になるまでは問題にされずに何かことが起きてから「助けてあげられなかった、もう二度と繰り返してはいけない」
引用元:X(旧Twitter)
残業がつらいと思ってもすべて甘えだと捉えられ、社員に対して残業を強いる会社も存在します。
たとえば残業を減らしたいと上司に相談しても却下されたり、さらに業務内容を追加されたりするかもしれません。
自分はつらいと感じているのに、甘えだと判断されて批判されるのはつらいことですよね。
今日もこの時間まで残業。今月200時間コースだな。残業40時間くらいしてるかんじ? この3年くらい残業15時間の世界だったからきつい。
マネジメントやりながらプレーヤーもやってるし2人格あるし…頭と筋力の使い分けが追いつかない。とりあえず、頭パンパン。 明後日、鍼に駆け込む。
引用元:X(旧Twitter)
残業40時間を超えた上で、プレーヤーからマネジメントまで、あらゆる業務をこなさなければならない状況とのことです。
時にはさまざまな業務をこなすことが必要な場面もありますが、常態化すると頭の中もパンクします。
この方は特に、これまで平均的な残業時間の中で働けていたことから余計にストレスがかかっているのかもしれません。
残業40時間の中、抑うつ状態で働き続けたらどうなる?
残業40時間の中、抑うつ状態にもかかわらず働き続けると体調面や精神面にさまざまな変化が起こります。
朝起きられなくなる
残業時間が長いせいで睡眠時間が確保できず、朝起きられなくなる可能性があります。
睡眠不足になると日中眠くなったり、集中力が低下して仕事のミスが多くなることも。
ミスによって更に仕事が増え、また残業しなければならないという悪循環に陥るかもしれません。
また、朝起きられなくなるのは単純に睡眠時間が確保できないからだけではありません。
仕事のストレスから眠れなくなり、一睡もできないまま朝を迎えることだってあります。
朝起きられない状態が何日も続くようであれば、医療機関へ相談することも検討してみてください。
意欲や興味がなくなる
抑うつ状態の中で働き続けると、仕事への意欲はもちろん、今まで好きだったことにも興味がなくなってしまいます。
また、何を食べてもおいしいと感じられなくなって食事量が減少し、みるみる体重が落ちていく人もいます。
残業によるストレスによって自分の好きなことにも興味を失ってしまう場合、かなりのストレスを溜め込んでいる可能性があります。
残業の少ない職場を探すなど、これ以上ストレスを溜めない環境づくりが必要かもしれません。
何事にも悲観的になる
抑うつ状態が続くと、悲しい、さびしい、むなしいなどの悲しい感情でいっぱいになり、寝ても覚めても悲観的なことしか考えられなくなります。
落ち込むことは誰にでもありますが、普通は楽しいことをしたり時間が経ったりするにつれて次第に元気になっていくものです。
しかし、抑うつ状態が続くと何をしても時間が経っても気分は良くなりません。
それどころか今まであまり気にならなかったことに対してもひどく落ち込んだり、自己評価が極端に低くなったりしてしまいます。
残業によるストレスを抱えた結果、うつになって働けなくなるのはとてもつらいことです。
抑うつ状態がこれ以上ひどくなる前に、退職や転職に向けて動き出しましょう。