高圧的な上司や感情の浮き沈みが激しい上司に萎縮しながら仕事している内に、うつ状態になった人も多いのではないでしょうか?
職場で感じているストレスの内容の中で、「対人関係」によるストレスは「仕事の量」「仕事の失敗・責任」に次いで3番目に多いそうです。(出典:厚生労働省)
しかし、
休んだら、会社に迷惑をかけてしまう…
少し気分が落ち込んでいるぐらいで休むのは、甘えかな
と考え、無理をしながら働いていませんか?
うつ状態を放置して働き続けると、今後の人生に大きな悪影響を及ぼします。
この記事では、上司に萎縮してうつ状態のまま仕事を続けるのが難しい理由と、働き続けることの悪影響を解説します。
上司に萎縮してうつ状態のまま仕事を続けるのは難しい理由
うつ状態のまま仕事を続けるのが難しい理由を3つ解説いたします。
仕事そのものが嫌になる
うつ状態の人は、仕事そのものが嫌になってしまいます。理由として2つ挙げられます。
物事への意欲がなくなってしまう
「プロジェクトの成功のために頑張ろう!」
「自分を高めるために仕事関連の勉強をしよう!」
といった高い意欲は、うつ状態になると湧かなくなります。
物事に興味を抱けなくなる
自分の仕事に対してはもちろん、同僚や先輩が取り組んでいる仕事に興味を持てなくなります。そのため、他の人の仕事から学びを得る機会もなくなってしまうでしょう。
このように、意欲・興味がなくなったうつ状態では、率先して仕事に取り組もうとしなくなります。そして、仕事における目標を見いだせなくなり、仕事そのものが嫌なものになります。
仕事を溜めてしまう
うつ状態の人は、仕事を溜めてしまいます。
頭の中に霧がかかったような感覚になり、注意力が散漫になってしまいます。集中して仕事に取り組めないので、本来の状態より仕事の効率が落ちます。
また、朝早くに目が覚める、夜中に何度も目が覚めるなどで満足な睡眠がとれなくなります。そのため、疲労が抜けず、集中力が下がります。
仕事を振られなくなる
うつ状態の人は、上司から仕事を振られなくなります。
うつ状態になると、自信を失ってしまいます。新たなことへ挑戦を駆り立てる感情よりも、失敗に対する不安が勝ります。
そのため、行動の範囲が失敗しない安全圏の中だけに限られてしまいます。
自信を失うことで、リスクを取った挑戦をする意欲が湧かなくなってしまうため、仕事を通じての成長が望めません。
また、挑戦した結果、成果を上げれば、さらに難易度の高い仕事を振られるようにもなります。
難しい仕事に取り組めば、さらなる成長が見込め、仕事の幅が広がります。
自信を失っているうつ状態の人は、現状維持で仕事をしようとするため、いつまでもできる仕事の幅が広がりません。
したがって、うつ状態で働き続けると、上司から面倒を見る価値がないとみなされ、仕事を振られなくなります。
上司に萎縮してうつ状態に関する実際の声
上司に萎縮してうつ状態になる人に対して、どのような意見があるのでしょうか?
SNS上の声を紹介します。
上司からトラウマになる勢いで怒られると、萎縮して上司を避けるようになります。すると、仕事に支障が出るようになり、評価が低くなります。次第に仕事ができない人と認識されてしまい、意見を言っても否定されるようになります。最終的に、日常の意思疎通も生理的に困難となり、うつ状態となります。
引用元:X(旧Twitter)
上記の投稿では、上司に萎縮した結果、うつ状態になるまでの過程を解説しています。
部下が萎縮してしまう勢いで怒る上司の下では、一度、トラウマを植えつけられると上司との意思疎通を避けるようになります。
その結果、仕事が進まず、怒られ、さらに上司を避けるという悪循環に陥り、うつ状態になります。
上司も先輩もバチボコに機嫌悪くなりながら仕事してたからめちゃくちゃ萎縮してうつ状態になっちゃったんだけどなんで不機嫌を隠さない人ばかり得する世の中なのかわかんない
引用元:X(旧Twitter)
上司に萎縮しながら、働いてた結果、損するのは自分自身です。
うつ状態になっても、無理して同じ環境にとどまり、働く必要はありません。
自分の健康を第一に、「うつ状態かもしれない」と思ったら、その環境から逃げることも大事です。
上司に萎縮してうつ状態のまま働き続けることの悪影響
うつ状態のまま働き続けることの悪影響として3つあります。
これからそれぞれ詳しく紹介していきます。
昇給・昇進に悪影響
うつ状態で仕事を続けると、昇給・昇進に悪影響を及ぼします。
うつ状態は仕事への集中力が低下している状態です。具体的には、「報告書の誤字脱字」「仕事上のプロセスを飛ばす」「締め切りを忘れる」などのミスが多くなります。
ミスにより仕事の進みが遅くなると、残業時間が増え、疲労が溜まります。そのため、さらにミスを重ねるといった悪循環に陥るでしょう。
また、仕事上の判断も遅くなるため、仕事の進みも遅くなります。その結果、本来の能力以下の成果しか上げられなくなります。
スムーズな仕事の遂行に悪影響
うつ状態で働き続けると、上司・同僚との関係性の悪化により、スムーズな仕事の遂行に悪影響を及ぼします。
うつ状態の人は、不安や焦りからイライラすることが多くなります。また、周囲の人のなにげない言動に怒りを感じやすくもなります。
怒りを抑えきれずに、爆発させてしまうと、周囲の人とのトラブルの原因となります。
この症状が続くと、会社の上司や同僚との関係が悪化して、仕事に支障をきたすでしょう。
加えて、うつ状態の人は、人との交流を避けがちです。「会社の飲み会に参加しない」「同僚と雑談をしない」といった行動が見られるようになります。
そのため、会社の同僚と円滑に仕事をすすめるための関係を築けなくなるでしょう。
以上のことが続くと、周りの人との関係性の悪化により、社内で孤立して、スムーズな仕事の遂行に悪影響を及ぼします。
今後のキャリアに悪影響
うつ状態で働き続けると、今後のキャリアに悪影響を及ぼします。
放置して働き続けると、症状が改善するまで時間がかかります。受診が遅れた分、症状が悪化するため、治療に時間をかける必要があります。
さらに、長期間放置すると、うつ状態が「当たり前」になり、治療を受けても治りにくい状態になります。「イライラする」「集中力がない」などの状態が通常の状態となり、改善が難しくなります。
いつも仕事が溜まってしまい、残業ばかり…
ちょっとしたことで怒ってしまい、周りから距離を置かれてしまう…
といったことが当たり前になってしまいます。
うつ状態では、仕事で成果を出すことが難しいため、昇進や転職など今後のキャリアに悪影響を及ぼすようになります。
このように上司に萎縮してうつ状態のまま働き続けることによって悪影響を及ぼすので、退職することをおすすめします。