退職を伝えたら人手不足を理由に退職拒否された
新しい人が入ってからじゃないと退職できない
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
本来、会社側が人手不足を理由に退職拒否をする行為は違法です。
しかし実際には会社に退職を拒否され、いつまで経っても退職させてもらえない人が数多くいます。
この記事では、人手不足で退職を拒否された方や人手不足の会社を退職したいと考えている方に、人手不足で退職拒否される理由やその場に居続けるリスクついて紹介します。
人手不足で退職拒否される理由
会社から人手不足で退職拒否をされる理由には、一体どんなものがあるのでしょう。
こちらでは、人手不足で退職拒否される理由を下記3点紹介します。
人材確保の手間が大きい
人手不足の会社だと退職者が出たら欠員を埋めるために、新たな人材を確保しなければなりません。
しかし、そのためにはコストと時間がかかってしまいます。
会社に余裕がないと人材の確保は難しく、会社の負担が増えるだけです。
仮に採用できたとしても、会社は人材育成のために教育や研修をする必要があります。
人材育成にもある程度のコストや時間がかかってしまう上に、教育・研修期間が終わるまでは会社の売上に貢献することができません。
会社のイメージを下げたくない
離職率の高い会社は採用コストや社員のモチベーション、会社のイメージに大きな影響を与えます。
特に会社のイメージが下がると、人材の確保がかなり厳しくなるでしょう。
それもそのはず。離職率の高い会社とわかっていて、そこに入社したいという人はほとんどいませんよね。
ただでさえ人材不足の会社にとって、人材の確保が厳しくなるのはかなりの痛手です。
上司が自分の評価を気にしている
上司が自分の評価を気にして、退職を引き止める場合もあります。
ひと昔前は、「部下の退職は上司の責任だ」という風潮があったそうです。
最近ではその考え方も変わってきていますが、会社によっては昔の風潮が根付いてる場合もあります。
また、部下の退職が会社の売上に大きな影響を与えたり立て続けに部下が退職をしたとき、上司の評価が下がる可能性は十分にあります。
かなり理不尽な理由ですが、上司の都合で退職を拒否されることもあるでしょう。
しかし、これであなたが退職できないということは決してありません。
人手不足で退職拒否された実際の声
会社が人手不足で退職拒否する理由のほとんどは会社の都合によるものです。
こちらでは、人手不足で退職拒否された方の実際の声をSNS上から紹介していきます。
つらいの我慢して仕事してるのに、難癖つけられてゴールを伸ばされるのキツイ。
人手不足はわかるけどさ、大体9月に辞めること伝えたのに何も対策をしなかった奴等が、『辞められると人数的に厳しい』と言われて退職拒否るのおかしいんだよな…
引用元:X(旧Twitter)
会社というのは誰がいつ辞めても業務が回るようにするものです。
この方は会社に退職時期を伝えていたにもかかわらず、「人数的に厳しい」という理由で退職を拒否されています。
会社側が退職を伝えられた場合は事務的な手続きはもちろん、会社に残る社員への引き継ぎを行うのが基本です。
それすらも行わずに会社側の都合で退職を拒否するのは会社の怠慢ともいえるでしょう。
「人手不足なんだから、代わりの介護職員が入ってからじゃないと退職できないよ」 未成熟で人手不足の介護業界。
上司のアホさも加えて絶望してしまう現実。
引用元:X(旧Twitter)
人手不足の職場では、社員一人の抱える業務範囲が広い場合が多いです。
そのため、一人退職するだけでも会社全体に与える影響が大きいのも事実。
しかし、これは社員が抱えるべき問題ではありません。
欠員の補充や残った社員で業務が回るようにするのは会社側がやるべきことです。
したがって代わりの社員が入るまで退職できないなんてことはありません。
冒頭でも述べたように、会社側が人手不足を理由に退職拒否をするのは違法行為です。
退職を伝えた時にこのようなことを言われても、勇気を持って退職に踏み切りましょう。
人手不足の中で退職できずに働き続けることのリスク
一度退職拒否をされると心が折れて退職を諦めてしまう人もいるはず。
しかしそのまま人手不足の中で退職できずにいると、下記の状態に陥ってしまう可能性があります。
残業や休日出勤が当たり前になる
人手不足で業務が回らなくなることによって、当たり前のように残業や休日出勤をさせられることになります。
どんなに人手不足だったとしても業務量が減るわけではなく、残った社員で仕事に対応するしかありません。
そうなると限られた時間の中では対応しきれず、残業や休日出勤を強いられることもあります。
労働時間があまりにも長くなると心身ともに疲れ果ててしまい、最悪の場合過労死してしまう可能性もあるでしょう。
次々に社員が退職し、自分の負担が増える
人手不足が深刻化すると、次々に社員が退職する場合もあります。
上記の通り人手不足で労働時間が増えると、大抵の社員は会社に嫌気がさして退職を考えます。
社員が相次いで退職するとその分負担を抱えるのは当然残った社員。
あなたが退職できず働き続けているうちに周囲の人間はどんどん退職し、気づいたら自分だけ取り残されていた、というのは十分にありえる話です。
会社の倒産
人手不足が深刻化した結果、会社が倒産することも考えられます。
既に述べた通り人手不足になると業務は回らず、会社の売上に大きな影響を与えます。
会社が倒産するということは、あなたが突然無職になることでもあり、場合によっては給料が支払われない可能性もあるでしょう。
人手不足によって働くのが大変な会社とはいえ、職を失うというのは予想以上に精神的ダメージが大きいはずです。