なんとなく、自分だけ仕事量が多い…
同僚は定時で帰っているのに、私は仕事が終わらない…
自分は大変なのに、周りはそうでもない状況を見て、もしかして仕事の偏りがあるのでは…と感じたことはありませんか?
気のせいかもしれないと思い、とくに何も対処していない人も多いのではないでしょうか。
仕事の偏りをそのままにしておくと、後々辛い状況に陥ってしまう可能性があります。
この記事では、仕事の偏りがある理由や働き続けることのリスクなどについて解説します。
仕事の偏りが改善されない理由
なぜ、仕事の偏りが生じるのでしょうか?その理由を3つ解説します。
頼まれた仕事を断れない
頼まれた仕事を断れない人は仕事の偏りが生じやすくなります。
頼まれごとやお願いごとを断れない人の多くは、周囲の人からの印象を気にしすぎてしまう傾向があります。
「親切な人だと思われたい」や「嫌われたくない」といった感情を優先して、自分がこなせる仕事量以上の依頼を引き受けてしまいがちです。
依頼された仕事をすべて引き受けた結果、周囲の人と比べて仕事量に偏りが生じます。
上司が部下の能力を見誤っている
上司が部下の得意・不得意や能力を適切に把握していないと、仕事の割り振りにおいて、偏りが生じます。
部下にもそれぞれ得意・不得意があります。
上司は部下の得意に応じて適切に仕事を割り振ることが望まれます。また、上司は部下の能力に応じた仕事量の配分をすることも求められます。
上司がそれぞれの部下の能力を理解せずに仕事を割り振ると、仕事量に偏りが生じる可能性があります。
人手不足
人手不足も仕事の偏りが生じる原因となります。
とくに能力が高い人に対して仕事の偏りが生じやすいです。
人手が不足している環境では、少ない人材で多くの仕事をこなす必要があります。
また、一人当たりの仕事量も多くなりがちです。
この環境下で他の人より能力が高いと、短時間で多くの仕事をこなすため、より多くの仕事を任されるようになります。
その結果、他の人より仕事量が多くなり、偏りが生じます。
仕事の偏りで疲れている中で働き続けるリスク
仕事の偏りが生じると、疲れもたまってきます。
この状態を放置して働き続けるリスクを3つ解説します。
ミスが増える
仕事の偏りを放置して働くと、ミスの増加につながります。
日々の仕事に追われて、疲れがたまってくると集中力が落ちてきてミスが増えたり、普段しないようなミスをしたりすることが多くなります。
また、こなさなければならない仕事が増えると、仕事が終わらないことに焦りの気持ちが強くなります。
そのため、物事を冷静に考えることが難しくなります。
残業時間が増える
仕事の偏りが生じると仕事量が増えるので、定時内に終わらず、残業時間の増加につながります。
特に長時間の残業が当たり前になった場合は注意が必要です。
帰宅後に休息する時間が削れることで、心身ともに疲れが溜まるからです。
疲れがたまれば、仕事の効率が下がり、さらに残業を要するようになるでしょう。
この状態を放置すると、体調不良など健康面でも影響が出てきます。
休日を楽しめなくなる
仕事の偏りがあると、休日も仕事のことで頭がいっぱいになり楽しめなくなります。
こなす仕事が多くあるため、休日も週明けの仕事について考えてしまい、ゆっくり休むこともできないでしょう。
また、一人一台ノートパソコンが支給される会社がほとんどのため、自宅でも仕事ができる環境をつくれます。
いつどこでも仕事ができる環境では、休日に仕事を忘れて楽しむことが難しくなっています。
休みの日でも、パソコンを起動して仕事をする人もいるでしょう。
休日を十分に楽しめないことで、心をリフレッシュさせることができず、休み明けの仕事がはかどらなくなるかもしれません。
仕事の偏りで疲れている実際の声
仕事の偏りに対して、どのような声があるのでしょうか?
SNS上の声を紹介します。
週休二日じゃ体が持たない。 仕事の負担も偏りがちだし。 昨日はマジで疲れた……
引用元:X(旧Twitter)
仕事の偏りは疲労の蓄積につながります。放置すると、仕事の効率が悪くなるだけでなく、体調を崩す原因にもなるでしょう。
月曜なのに仕事の偏り(なぜか私の仕事量と責任がおかしい)やクレーム事件未遂の発生で疲れたよー
引用元:X(旧Twitter)
仕事の偏りは、仕事量だけでなく、責任の重さも考慮しましょう。
同僚と同じ役職のはずなのに、責任の重さが異なる場合も、仕事の配分が適切ではないと言えるでしょう。
仕事の偏りで疲れた場合の対処法
仕事の偏りがある場合の対処法を3つ紹介します。
優先順位をつける
仕事の偏りが生じたとき、自分の仕事に優先順位をつけてみましょう。
優先順位をつけるときは、緊急性と重要性の二つを基準に考えます。
緊急性と重要性が高い仕事はすぐに取り掛かりましょう。
逆に重要性も緊急性も低い仕事は優先順位を低くします。
業務時間は限られているので、優先順位が低い仕事に関しては断るようにしましょう。
上司に相談する
上司に相談することで、仕事の偏りが解消する可能性があります。
上司は部下の能力を完全に把握しているわけではありません。
そのため、部下の能力を見誤って、仕事量の配分を間違えてしまうこともあります。
上司に今の状況を相談すれば、仕事量の調整をしてもらえるはずです。
しかし、上司との関係があまり良くなく、相談しにくいという人も中にはいるはずです。
その場合、上司と同じくらいの役職の人か上司より上の役職の人に相談してみましょう。